現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 『同じサイズでも大違い!!』ミニバン&SUV 3列目が本当に使える車、使えない車

ここから本文です

『同じサイズでも大違い!!』ミニバン&SUV 3列目が本当に使える車、使えない車

掲載 更新
『同じサイズでも大違い!!』ミニバン&SUV 3列目が本当に使える車、使えない車

ひと昔前は「3列目があることに価値がある」とばかりにミニバンが一世を風靡した。だが、今は「ミニバンの実用性は3列目のシートで決まる」。これが鉄則だ。

そこで、ミニバンをサイズに応じて3クラスに分類し、SUVも加えて、最も優れた車種と最下位を明らかにする。3列目が本当に使える車、使えない車はどれだ!?

【新車情報連続入電!!】この8?9月に登場する新型車情報、直前に伝えたい5選

文:渡辺陽一郎/写真:編集部、HONDA、NISSAN

【ライトミニバン】シエンタVSフリードはどちらが優れる?

■このカテゴリーの対象車種

・トヨタ シエンタ

・ホンダ フリード

・トヨタ ウィッシュ

・マツダ プレマシー

・ホンダ ジェイド

全高が1800mm以下に収まる比較的コンパクトなミニバンの最優秀車種は、シエンタとフリードが僅差で争う。

外観を見ると少し背の高いフリードが有利に思えるが、床と座面の間隔が不足した。床の高さはステップワゴンと同等なのに、全高は130mm低いから、着座位置も下がって床と座面の間隔が足りない。大人が座ると膝が持ち上がってしまう。

シエンタは全高が低く、膝先空間も狭いが、渾身の薄型燃料タンクの採用で床と座面の間隔はあまり不足していない。3列目に座った乗員の足が2列目の下に収まりやすいこともあり、意外に快適に座れる。僅差ではあるがシエンタが最優秀だ。

ただし、3列目を畳んだ時の自転車の積みやすさはフリードが勝る。

最下位はジェイド。床と座面の間隔が乏しく膝が持ち上がり、頭上の空間も狭く、シートのサイズも小さい。完全な補助席だ。

またジェイドは2列目の座面も1列目に比べて55mm短く、大腿部のサポート性が悪い。つまり違和感なくマトモに座れるのは1列目だけになる。

【3列目 ベスト】トヨタ シエンタ

【3列目 ワースト】ホンダ ジェイド

【ミドルワンボックス】ノア、セレナ、ステップワゴン三つ巴の優劣は?

■このカテゴリーの対象車種

・トヨタ ノア/ヴォクシー/エスクァイア

・日産 セレナ

・ホンダ ステップワゴン

標準ボディが5ナンバーサイズに収まる全高が1800mm以上のミニバンは、全般的に3列目の居住性が優れている。

最優秀はセレナだ。ただし、3列目のシートにスライド機能を装着した仕様であることが条件になる。標準ボディ、ハイウェイスターともにVセレクションを選ぶと、割安な価格で標準装着される。後端まで寄せるとミドルワンボックスとしては3列目の足元空間が最も広くなり、床と座面の間隔も相応に確保される。シートのサイズもライバル車に比べると少し大きい。従って最も快適だ。

僅差でヴォクシー/ノア/エスクァイアもセレナに続いている。

最下位はステップワゴン。頭上と足元の空間はヴォクシー/ノア/エスクァイアと同等だが、3列目を床下格納にしたから、深く座ると乗員の腰骨付近にシートの骨格が当たる。広さではなく、座り心地で最下位になった。その代わり3列目が床下格納だから、荷室にアレンジした時は広くて使いやすい。

【3列目 ベスト】日産 セレナ

【3列目 ワースト】ホンダ ステップワゴン

次ページ:ラージミニバン&SUVで3列目が使える車、使えない車は?

【ラージミニバン】車体が大きくても3列目が使えるとは限らない!?

■このカテゴリーの対象車種

・トヨタ アルファード/ヴェルファイア

・トヨタ エスティマ

・日産 エルグランド

・ホンダ オデッセイ

ボディが大きくて背が高いから、どの車種でも3列目が快適に思えるが、意外に使えない車種がある。

3列目が最も快適なのはオデッセイだ。低床設計で床と座面の間隔が充分に確保され、座り心地がいい。膝先や頭上の空間も充分にある。

2位は僅差でヴェルファイア&アルファード。オデッセイに比べて床と座面の間隔が少し不足するが、頭上と足元は広い。乗員の感覚によっては、オデッセイよりもヴェルファイア&アルファードの方が快適に感じる場合もある。

最下位はエルグランド。床と座面の間隔がかなり不足しており、座ると膝が持ち上がりやすい。ボディが大柄なことを考えると相当に窮屈だ。シート自体も小さい。

また、3列目の畳み方にも問題があり、前方に倒す方式だから、畳んだ時に広げた荷室の床が高まる。荷室高が不足して自転車などを積みにくい。

エルグランドの荷室の広さと使い勝手は、セレナを開発した日産の商品とは思えないほどに悪い。

【3列目 ベスト】ホンダ オデッセイ

【3列目 ワースト】日産 エルグランド

【SUV】意外に多い3列目設定車。使えるサードシートはある?

■このカテゴリーの対象車種

・トヨタ ランドクルーザー

・トヨタ ランドクルーザープラド

・日産 エクストレイル

・レクサス LX

・三菱 パジェロ

・三菱 デリカD:5

・三菱 アウトランダー

・スバル クロスオーバー7

SUVはカッコよさと実用性の両立がセールスポイントだから、広い車内を生かして3列目のシートを備えた車種も多い。ただし、基本的には荷室に装着された補助席だ。

最優秀はデリカD:5。一般的にいえばミニバンの4WD仕様で、走破力が最も優れた車種とされるが、車内の広いSUVとして購入するユーザーも多い。とらえ方はさまざまだ。

デリカD:5は背の高いミニバンボディで空間効率も優れ、3ナンバー車でもあるから、3列目のシートはセレナよりも快適に座れる。全長が4800mm以下のミニバンでは、3列目を含めて居住性が最も優れている。

2位はエクシーガクロスオーバー7。もともとエクシーガはワゴン風のミニバンとして開発され、SUVにアレンジされた経緯があるから居住性も優れている。

逆に純粋なSUVの3列目は、どの車種も大差のない補助席だ。ボディが大柄なランクル200やレクサスLXは、3列目が広そうに思えるが、床が高いために2列目を含めて膝が持ち上がりやすい。3列目の快適性もエクストレイルとさほど違わない。

SUVの3列目は、いずれも片道30分程度の移動を目的としたシートと考えたい。

【3列目 ベスト】三菱 デリカD:5

こんな記事も読まれています

ホンダ、過去に販売した22車種で不適切行為が判明 いずれも法規基準はクリア
ホンダ、過去に販売した22車種で不適切行為が判明 いずれも法規基準はクリア
日刊自動車新聞
「あぶねッ!首都高入るとこだった!」誤進入注意の入口3選 もう時遅し…どうすべき?
「あぶねッ!首都高入るとこだった!」誤進入注意の入口3選 もう時遅し…どうすべき?
乗りものニュース
ホンダ新型「“最強”シビック」初公開! “顔面刷新”&200馬力化でめちゃ楽しそう! 3年ぶり進化の「スポーティハッチバック」は“2024年秋”にも日本導入か
ホンダ新型「“最強”シビック」初公開! “顔面刷新”&200馬力化でめちゃ楽しそう! 3年ぶり進化の「スポーティハッチバック」は“2024年秋”にも日本導入か
くるまのニュース
うおーワーゲンがここまでワイルドに! ルウディクスが作ったオフロード仕様ビートルがカッコよすぎる!
うおーワーゲンがここまでワイルドに! ルウディクスが作ったオフロード仕様ビートルがカッコよすぎる!
ベストカーWeb
5億8200万円! 本物のフェラーリ「365GTS/4スパイダー」は別格でした。クラシケ認定の有り無しで跳ね馬の価値は大きく変わります
5億8200万円! 本物のフェラーリ「365GTS/4スパイダー」は別格でした。クラシケ認定の有り無しで跳ね馬の価値は大きく変わります
Auto Messe Web
ハミルトン、メルセデスでの”後任”にF2アントネッリを支持。期待の秘蔵っ子どうなる
ハミルトン、メルセデスでの”後任”にF2アントネッリを支持。期待の秘蔵っ子どうなる
motorsport.com 日本版
コンセプトは「人生に、駆けぬける歓びを」──BMWのブランドストアが元麻布ヒルズにオープン|BMW
コンセプトは「人生に、駆けぬける歓びを」──BMWのブランドストアが元麻布ヒルズにオープン|BMW
OPENERS
レクサス製の新型ハイブリッドコンパクトSUV「レクサス UX 300h」快適性重視の性能と実力をチェック
レクサス製の新型ハイブリッドコンパクトSUV「レクサス UX 300h」快適性重視の性能と実力をチェック
AutoBild Japan
トヨタ、7車種で認証不正が判明 ヤリスクロスやカローラフィールダーなど現行モデル3車種を出荷停止
トヨタ、7車種で認証不正が判明 ヤリスクロスやカローラフィールダーなど現行モデル3車種を出荷停止
日刊自動車新聞
BMW『コンセプト・スカイトップ』…2シーターオープンがヴィラ・デステに登場[詳細画像]
BMW『コンセプト・スカイトップ』…2シーターオープンがヴィラ・デステに登場[詳細画像]
レスポンス
【カワサキ】「Kawasaki Plaza Racing Team」が 伊藤忠商事とのスポンサー契約を締結!
【カワサキ】「Kawasaki Plaza Racing Team」が 伊藤忠商事とのスポンサー契約を締結!
バイクブロス
6月7日は都心部で交通規制! 日枝神社「山王まつり神幸祭」が6年ぶりに復活。
6月7日は都心部で交通規制! 日枝神社「山王まつり神幸祭」が6年ぶりに復活。
くるくら
ナイトロンから BMW G310GS(’17-20)用リアショックアブソーバーが発売!
ナイトロンから BMW G310GS(’17-20)用リアショックアブソーバーが発売!
バイクブロス
定番アウトドア用品から新製品まで10%OFF!「LOGOS FAMILY SMILE キャンペーン」を6/4~23まで実施
定番アウトドア用品から新製品まで10%OFF!「LOGOS FAMILY SMILE キャンペーン」を6/4~23まで実施
バイクブロス
テックサーフから KX450(24)用フルエキゾーストマフラー「Super Moto MX/スーパーモト エムエックス」が発売!
テックサーフから KX450(24)用フルエキゾーストマフラー「Super Moto MX/スーパーモト エムエックス」が発売!
バイクブロス
MAXWIN 製品が楽天スーパー SALE で最大半額以下で販売! 先着100名様には限定特別クーポンも
MAXWIN 製品が楽天スーパー SALE で最大半額以下で販売! 先着100名様には限定特別クーポンも
バイクブロス
勝田車にトランスミッションのトラブルが発生。オジエは首位堅持、エバンスが4番手浮上/WRCイタリア
勝田車にトランスミッションのトラブルが発生。オジエは首位堅持、エバンスが4番手浮上/WRCイタリア
AUTOSPORT web
自動車メーカーや装置メーカーなど85社 不正行為の報告結果(5月末時点)
自動車メーカーや装置メーカーなど85社 不正行為の報告結果(5月末時点)
日刊自動車新聞

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

199.5323.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

12.8366.0万円

中古車を検索
シエンタの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

199.5323.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

12.8366.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村